日本刀には、「太刀」、「脇差」、「小太刀」、「短刀」など長さによって種類が異なります。

時代によって多少の誤差がありますが、現在一般的に用いられている長さで区別すると、日本刀の種類は下記のようになります。

 

・刀身の長さが、二尺(60.6cm)以上のものを「太刀」又は「刀」と呼ばれます。
また特に規定はありませんが、刀身の長さが三尺(90.9cm)以上のものは「大太刀」に分類されることが多いようです。

・刀身の長さが、一尺以上二尺以下(約37.8~60.6cm)のものを「脇差」と呼ばれます。その内、二尺に近いものは「長脇差」と呼ばれ、逆に一尺に近いものは「小脇差」と呼ばれます。また一尺四~五寸(53~56.8cm)くらいのものは「中脇差」と呼ばれます。

・刀身の長さが、二尺(60.6cm)前後、もしくは二尺二寸(66.7cm)以下のものは「小太刀」と呼ばれます。

・刀身の長さが、一尺(37.8cm)以下のものは「短刀」と呼ばれます。
短刀は主に九寸五分(29cm)ぐらいのものが多いので、短刀のことは「九寸五分」と呼ばれることが多かったようです。また短刀で特に幅が狭く、重ねが厚く、断面がほとんど三角形に近いものは「鎧通し」と呼ばれていました。

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