刀剣評価鑑定士
「刀剣評価鑑定士」は全国刀剣商業協同組合(略:全刀商)が日本刀の価値を正確に判断し、その美術的な価値や価格の評価査定を行うに足る十分な知識と経験を有する者に対して付与する専門資格です。全刀商が主催する資格検定事業で、全刀商の組合員および賛助会員を対象に検定試験を実施、合格者に対して資格検定証が交付されます。今後は、日本刀の評価査定といえば、この全刀商の組合員限定資格である「刀剣評価鑑定士」への依頼が常識になり、社会から広く信認される資格になることでしょう。
検定試験の前には刀剣の知識や取り扱いについてのみならず、刀剣に関する銃刀法や銃砲刀剣類登録証についての講習会も開催されています。受検用の参考書や問題集も発行されています。
検定試験や講習会・問題集の内容は以下の三部門から構成されています。
・法令(古物営業法・銃砲刀剣類所持等取締法などの理解度)
・学科(刀剣・刀装具・甲冑などの知識・鑑識力)
・実技(鍛刀・研磨・諸工作の知識・理解度を問う)
「刀剣評価鑑定士」資格は警察庁・文化庁・都道府県教育委員会・公益財団法人日本美術刀剣保存協会・公益財団法人日本刀文化振興協会・一般社団法人甲冑武具研究保存会・全日本刀匠会・美術刀剣研磨技術保存会・美術刀剣外装技術保存会などの関係機関からの賛同や助言、指導を得て設立された権威ある公的な資格制度です。また、「刀剣評価鑑定士」資格は社会的にも評価され、定着しつつあり、刀剣商や組合員の社会的地位も向上しています。
つるぎの屋では店主:冥賀吉也も「刀剣評価鑑定士設立準備委員会」に当初より参加し検定試験の作成や、講習会・受験用の参考書や問題集の作成にも尽力しました。
店主のみならず店員も「刀剣評価鑑定士」資格を有することにより、刀剣を評価査定する専門的な知識や技術の向上を目指します。